世界から注文される
大規模な工業炉を
ゼロから一人で設計する。

Y.Y東海高熱エンジニアリング株式会社 技術部2014年入社
工学研究科 環境・生命工学専攻卒
これまで関わった仕事で忘れられないのは、自分一人で設計した工業炉に、初めてお客様からリピートをいただいたこと。お客様にご迷惑をかけていた経緯があったにもかかわらずリピートをいただき、設計の仕事を続けていく勇気をもらった。

世界に一つしか無い工業炉をつくり上げる

私の仕事は工業炉の設計です。組み上がった後に試運転して、仕様どおりに稼働できるように調整するまでを担当しています。お客様から発注される工業炉は、すべてがオーダーメード。使用目的やサイズ、要求されるスペック、予算などが違うので、ほぼゼロから設計を考えなければならない場合もあります。お客様の要望のすべてに応えることが難しいケースもあり、その時はこちらから代案を提案するように心がけています。また、設計上は要望をクリアしていても、試運転の段階でつまずくことも珍しくありません。仕様どおりに稼働できるまで調整を繰り返しますが、長ければ半年ほどかかることもあります。そんな時にいつも助けてくれるのが先輩達です。過去の経験からのアドバイスは本当に貴重で、経験を重ねることの大切さを学びました。

お客様からの「リピート」が最大の喜び

この仕事のおもしろさは、工業用の大規模な炉を全部一人で設計し、調整して納品できることです。納品される姿を眺めていると、じわじわと達成感がわき上がってきます。設計者としての最大の喜びは、同じお客様から追加される「リピート」の注文です。リピートは、自分が設計した工業炉を気に入ってくれている証拠なのです。年数を経てからのリピートでは、すでに社内に設計者がいない場合があります。誰かが引き継ぐことになりますが、引き継ぎの仕事では自分の設計とは違うやり方に戸惑うことや、逆に「なるほど、こう考えたのか」と驚くことがあります。設計にも個性があるんです。数値とにらめっこする仕事ながら、不思議と人間くさいところがあるのも魅力のひとつです。
思い返せば入社した時に「設計は1人前になるまでに5年かかる」と言われました。気づけば5年目の今、どうにか一人で設計できるようになったと感じています。難しい条件の設計では、まだ先輩の力を借りることがあるので、どんな時でも一人で設計できるようになることが現在の目標です。

1日のスケジュール

07:30
出社。作業に着替え、メールチェック、今日の作業予定の確認。
08:00
ラジオ体操と朝礼。
08:15
受注した工業炉の仕様について、お客様先や外注業者などと擦りあわせを行う。
09:00
過去の事例を参考にCADで担当物件のハードの設計を行う。
12:00
昼食。工場内の食堂で、先輩や同僚とお弁当を食べる。
13:00
先輩社員や上司に作成した図面のチェックを受け、指摘箇所の修正を行う。
15:00
次週からの出張に向けて、書類や道具の準備を行う。
16:45
終業。メールチェックや残務の確認を行う。
17:30
退社。