私が東海高熱工業のことを知ったのは、就職活動中の会社説明会です。大学時代にセラミックス材料の研究をしていたこともあり、炭化ケイ素発熱体では国内トップシェアを誇る会社のことに興味を持ちました。その時に聞いた「一生懸命やって失敗するのは構わない。まず自分の思うことをやってほしい」という言葉は胸に残りました。ここに身を置けば、きっと自分の成長につながる。そんなことを感じ、入社への思いを強くしました。
入社後、すぐに任されたのが発熱体の発熱部の品質管理です。“曲げ強度”や“かさ密度”などを調べ、不良品を発見したらロットごと破棄しています。ただチェックするだけでなく、調べた数値をグラフ化して不良品の傾向を分析することも忘れません。もしも不良品の見落としがあれば会社の信用を傷つけることになります。ここの管理は私一人に任されているので責任の重い仕事です。
また、納品後に不具合が発生し、会社に返品された発熱体の検証も私の仕事です。電力のかけ方、セットの仕方など、さまざまな方向から検討し、なぜ不具合が出たのかを予測しています。検証結果の報告書は、より優れた製品作りに生かされることになります。ですが、この報告書がなかなか難しく、始めは先輩につきっきりで教えてもらいました。最近ようやく褒められることが増えてきたので、自分の成長を感じています。
入社して約2年で実感するのは、先輩や上司のあたたかさです。仕事で困っていながらもどう相談すればいいかわからなかった時に、先輩が「うまく進んでいるか?」と声をかけてくれたので話を切り出せたことがありました。さりげない距離感で見守ってくれているのだと思います。部署の壁がなく、困難な仕事ほど、いろいろな人が力を合わせて乗りきることも強みです。私も頼れる先輩達のようにもっと知識を身につけて、いつか新商品の開発に関わりたいと思います。