加熱処理ってなんだろう?
皆さんは聞きなれない言葉だと思いますが、加熱処理とは、作業工程のひとつです。
パソコンや携帯電話などの電子部品となる素材の機能を最大限に引き出すために、
欠かすことのできない工程です。
TKKは、暮らしに身近なデジタル機器の部品をはじめ、
あらゆる産業の最先端分野に使われる加熱処理に関する製品をトータルに提供するメーカーです。
最新のデジタル機器の製造工程でTKKの技術は欠かせないのです。
TKKの製品のなかでも主力の工業炉は
すべてオリジナルです!
1927年、日本で初めての国産品である「炭化けい素発熱体」が市場に送り出された。ニクロム線と異なり、1600℃という極めて高温での使用が可能で、抜群の発熱効率と化学的安定性に優れた、画期的な製品として業界で大きな注目を浴びた。「エレマ」と名付けられたその製品は、瞬く間にあらゆる製品の加熱処理工程に不可欠な存在となる。 以来、東海高熱工業は、その機能・品質を進化させ、現在に至るまで国内トップシェアを獲得し続けている。さらに、トップであるからこそ得られる最新のニーズやウォンツを取り込み、工業炉をはじめとする、高級耐火物や耐火材、抵抗器といった製品を次々と開発。加熱処理に関する製品をトータルに提供できる、世界でもユニークな存在のメーカーとして成長した。
皆さんには馴染みのない「加熱処理」とは、セラミック、電子部品、金属、ガラスなど、いろんな製品の製造に必要な工程のことである。実は、携帯電話やパソコンなどに欠かせない積層チップコンデンサの高度な機能は、この加熱処理によって引き出されていることはあまり知られていない。つまり、東海高熱工業の“熱の技術”は、身近なくらしの分野で、そして世界各地の多様な産業の最先端分野で、なくてはならない機能を発揮しているのである。
そして今、「ソリューション型アプローチによって、一社一社の信頼に応える最高性能と品質を追求する」という設立以来受け継がれてきたDNAを核に、事業展開の場を大きく世界各地へと広げつつある。
いま、東海高熱工業は“熱の技術”のグローバルスタンダードを目指してさらなる挑戦が続いている。
国内初の炭化けい素発熱体として開発・販売された「エレマ発熱体」。これは、東海高熱工業において、現在も国内トップシェアを誇る主力製品であるとともに、“技術力へのこだわり”を象徴する原点とも言える製品である。
「常に市場にないもの、他社につくれないものを生み出していく」。その開発姿勢こそが、東海高熱工業の最大の強みだ。 また、もう一つの事業の柱である工業炉についても、完全オーダーメイドによる「一品一様」のプロダクトコンセプトを貫いている。
そして、炉を構成する高級耐火物や炉内で使用する高温材料など加熱処理に必要な製品をトータルに開発・供給。加熱処理に必要な製品をトータルに開発・供給。さらに、その高温技術を活かしたセラミック抵抗器でも、広く電子、通信、電力、無線など各方面の技術、性能向上にも寄与することで、世界に広がるユーザーのものづくりを支えていきたい。
市場をリードする高度な技術力で産業や社会に貢献すること。そこにこそ、東海高熱工業の存在意義と技術者の喜びがあると考えている。設立以来、少数精鋭主義で若手技術者に責任ある仕事を任せている。「一生懸命やって失敗するのは構わない。まずは自分の思うことをやってみろ」というポリシー。それが、斬新な発想を生み、技術革新を促すという東海高熱工業の技術のDNAだ。