私は大学で化学を専攻していましたが、視野を広げて就職先を考えた時に東海高熱工業に出会いました。もの作りの土台となる事業であるため、日本の名だたる企業をはじめ多彩な産業と接点があること、そして面接で感じたアットホームな雰囲気に惹かれて入社を決めました。
現在の仕事は、主力商品「エレマ発熱体」をはじめとするセラミック高温材料の営業です。特殊な製品であるため、ほとんどが既存のお客様であり、飛び込みで営業することはありません。お客様の製造現場の状況にあわせた仕様変更の相談が多く、時には難しい要望を依頼されることもあります。その時は技術・製造担当にも協力してもらって調整しますが、どうしても無理であれば代案を用意するなど、なんらかの形で要望に応えるように努力しています。その結果、お客様に喜んでもらえたり、対応の早さを褒めていただいたりすると仕事のやりがいを感じます。
日々の仕事ではありませんが、4年に1度開催されているサーモテックという展示会は、毎回楽しみにしているイベントがあります。工業炉という限られたジャンルの展示会とはいえ、3日間の開催期間中に日本はもちろん世界各国からお客様が訪れます。私は当社のブースで説明員として対応していますが、その時の説明をきっかけに新規顧客の獲得につながったことがあります。製品に自信のある当社には、大きなチャンスの場だと考えています。海外の方から英語で話しかけられることもありますが、私はまだ英語での説明ができません。これからのことを考えて、目下、英会話を勉強中です。
当社の製品は、直接世の中で目にするものではありません。しかし、身の回りにあるスマートフォンやタブレット、自動車などを作る上で欠かせないものです。多種多様な「もの作り」を支え続けている企業で働いていることを誇りに思っています。