EREMA® (ELECTRIC RESISTANCE MATERIAL)

当社は1961年(昭和36年)以来、セラミック抵抗器の製造販売にたずさわり、広く電力、通信、医療等各方面の技術、性能向上に寄与してまいりました。
エレマ抵抗器は高温で焼結されたセラミック抵抗器であるため、苛酷な条件のもとにおいて、高い信頼性を必要とする回路に最も適した抵抗器です。

エレマ抵抗器
エレマ抵抗器

エレマ抵抗器の特長

  • 断線がなく信頼性が高い
  • 耐電圧が高い
  • 小型で大電力に使用できる
  • 無誘導性である
  • 高温度にて使用できる
  • 熱的、化学的に安定している
  • 水中、油中にて使用できる

エレマ抵抗器製品一覧

エレマ抵抗器設計上の留意点

弊社のセラミック抵抗器は高電圧、高電力用として広くご利用頂いておりますが、種類によって、
それぞれ特長を有しているため、使用条件に適した抵抗器を選択してご使用になることが大切です。

1 抵抗器共通留意点

セラミック抵抗器の性能を最大限に発揮させるため、下記注意事項は必ずお守りください。

(a)ご使用となる電気条件は千差万別であり、信頼性・安全性等をご確認頂き、必要に応じてテスト実施のうえご使用をお願い致します。

(b)高い信頼性が必要となる用途(民生機器・医療機器・電力設備・原子力・加速器等)では、安全にご使用頂くため、電気条件等をお申し出頂き、弊社営業担当者までお問い合わせください。

(c)周囲温度が40℃を超える場合、周囲から熱輻射を受ける場合等は特性カーブに従って定格電力を軽減してください。通常の場合、定格電力の50%以下で使用されることをお奨めします。

(d)衝撃電圧、過渡的電圧、間けつ過負荷、パルス負荷には別途考慮が必要です。短時間で高電圧が印加される場合や、間けつ過負荷、パルス負荷の場合には、定常状態の条件や平均電力のみで設計してパワーを決定されることなく、弊社営業担当者までお問い合せください。

(e)抵抗器の使用環境が腐食性ガス、ほこり、多湿、結露、潮風等が多い場所では絶縁劣化、抵抗値の増加、端子類の腐食等が起こる場合があります。ご確認のうえご使用ください。

(f)AS及びSP抵抗器のC型金具品やASH抵抗器は端子を鉛フリーハンダ(融点217℃)で固定しております。よって端子部の温度は150℃以下となるようにご使用願います。

(g)保管に当たっては常温において、湿度の少ない環境下で保管して頂きますようお願いします。

(h)抵抗器を複数本使用し固定・組立する際は、偏荷重の掛からないようスペーサー等で全長を揃えて固定してください。

(i)本抵抗器はセラミック質のため、落としたり、ぶつけたりしますと、カケ、破損あるいは内部にクラックが入り、特性を損なう原因にもなりますので、取扱いには十分ご注意ください。

2 インパルス波形による電圧軽減率

耐電圧は、規格値を基準に時定数や波尾長によって変化します。図-1は1.2/50μsの耐電圧を100%とした印加時間による軽減率を表しています。時定数や波尾長が長くなると耐電圧が低下しますので、電圧軽減率を加味し、さらに安全率を設定することを推奨致します。

図-1 インパルス波形による電圧軽減率

図-1 インパルス波形による電圧軽減率

3 複数個の配列による電力軽減率

AS・SP抵抗器を複数本使用する場合、お互いの輻射熱などの影響を受けるため図-2に示す軽減率を考慮する必要があります。

図-2 組本数による電力軽減率

図-2 組本数による電力軽減率